何も対策をしないと税額に数億円単位の差が出てしまう! ?
ビルを所有しているような資産家であれば、顧問税理士をつけて節税も抜かりなくやっていて
不思議はなさそうなものですが、実はほとんど有効な手だてを講じていない人が多いのが現実です。
そのため、そのような人は相続税で数千万円、数億円単位で資産を減らしてしまい、さらには、日々の不動産収益については、高い所得税に伴う低利回り運用を強いられてしまいます。
本書は、次世代に財産をより多く残すため、相続税、所得税、消費税など総合的な税金対策をまとめた、ビルオーナーのための節税の書です。
ビルを所有するほどの方であれば、税理士をしっかりと活用し、節税對策の抜かりはほとんどない方が多いのだろうと思っていましたが、現実にはそうでないことがほとんどです。
渋谷で税理士法人を運営し、今まで過去に何件ものビルオーナーの方にお会いし、税務相談を受けてきましたが、完璧に節税対策をしてるなぁと感じるのは10人に1人、2人といった所でしょうか。相続に携わる税理士として、ここまで当たり前の節税対策ができていない現実を前に、すこしでもビルオーナーの方に、節税を検討頂く第一歩を踏んでいただきたく本書を執筆しました。そのためタイトルも「ビルオーナー」とかなりの単刀直入にしてみました。
「関係法人は所有されていますか?」 我々が相談を受ける際に必ず聞く質問です。
この段階で、法人を所有されず、過去ずっと個人で確定申告していました、と聞くとすぐにでも法人設立の段取りを取ってあげたくなってしまいます。
それだけ法人化は相続対策にとって重要なポイントです。本書ではそのあたりの重要ポイントをできる限りわかりやすく執筆いたしました。最終的な難しいところは税理士に任せ、法人化することの重要性だけでもご理解頂くことができれば嬉しい限りです。
節税対策は、時代の変化、税制の変化とともに変わってきています。
昔聞いた、知識だけでは、真の節税對策を実行することは難しいです。常に最新の情報を得つつ最良の方法を選択していくことが必要です。本書では、昔ながらの節税方法から、今後増えていくであろう対策方法をわかりやすく解説しています。すべての方に当てはまる方法ではないかもしれませんが、当てはまる人にとっては最高の方法になることでしょう。