相続手続きの流れPROCEDURES

相続が発生してから相続税の申告期限までには予想を超える量の届け出や数多くの面倒な手続きを行う必要があります。
まずは死亡届の提出を行い、銀行口座の解約手続き、生命保険金の請求、遺産分割協議書の作成、不動産登記、そして相続税の申告など、一般的には始めてご対応することになる人がほとんどではないでしょうか。
相続人でしか出来ないもの、相続人でも進められるもの、税理士や司法書士、弁護士といった専門家に相談しながら進めるべきものなど様々なものがあり、且つ、それぞれの手続きに 異なる期限が細かく設定されています。そのうえ、これらの手続きを期限までに行わなければ特例を受けられないで損をしてしまうものもあるので、早めに手続きを行っていくことが重要となります。

相続の流れ

主な相続手続の流れと期限は次の図のようになります。

被相続人の死亡
ここまで3ヶ月以内

葬儀

初七日法要

  • ■遺言書の有無の確認
  • ■遺言書は家庭裁判所で検認手続
  • ※公正証書遺言は検認手続不要

四十九日法要

  • ■相続財産・債務の概略調査
  • ■相続放棄・限定承認の検討
ここまで4ヶ月以内

相続放棄・限定承認

  • ■相続人の確認(戸籍を調べて調査)
  • ※場合によっては期間伸長の申立
ここまで10ヶ月以内

所得税の申告と納付

  • ■所得税の準確定申告
  • ■相続財産・債務の調査
  • ■相続財産の評価・相続財産目録の作成

遺産分割協議

  • ■相続人全員の実印と印鑑証明が必要
  • ■納税の方法、延納・物納の検討
  • ※相続税が賦課される場合

相続税の申告・納税

  • ■被相続人死亡字の住所地の税務署に申告・納税
  • ※ 延納・物納の申請も同時に行う
相続財産の名義変更手続など

10ヶ月というと長いように感じますが、実際には、みなさんあっという間に期限が来てしまったと思われることが多いようです。
その理由としては、何かを決めるにあたって相続人全員が集まる機会を設けることになりますが、なかなか日程が合わず集まる機会が数週間単位や月単位になることが多いためです。
10ヶ月しかない、という意識で早々に進めていくことが重要となります。

相続に関わる専門家とは

相続の手続きにあたっては、労力と専門的な知識が必要になるため、各種ポイントで専門家のサポートを受けながら進めていくことをおすすめします。頑張って手続き自体は出来たけれども、それが適切な対応、処理だったかどうかは別問題でもあります。 信頼できる専門家を見つけて、アドバイスをもらいながらやっていくことが最も効率的であることは間違いありません。

さて、相続が発生した場合や、将来の相続のことを考えた時、いったい誰に何を相談すればよいのでしょうか?実は相続に関する手続きは複雑で多岐にわたるため、いろいろな専門家が登場することになります。

税理士 司法書士 弁護士 信託銀行
事業の領域 相続税の申告 相続登記手続き 遺産分割に
関する調整
信託業務
目的 税務申告
資産運用
手続き業務 遺産分割の
仲裁や調整
財産の売買・管理
運用
対象とするお客様 相続税が発生する
方が対象
全般 もめている家族 相続財産3億円以上
の富裕層
対応している領域 相続税の申告中心 登記手続全般 遺産分割協議の
とりまとめ
手続全般

各専門家の業務内容

専門家 業務内容
相続における税理士 相続税の申告とそれに関連する財産調査、財産評価が主たるところになります。相続税の申告は大変複雑なしくみとなっており、担当する税理士によっては最終的に納める税金の額が何百万円、何千万円と異なることもまれではありません。
また、税理士によって相続税の申告経験数が過去0件~数件~数百件と幅があり、選択した税理士による結果の差が大きくなり安いといった特徴があります。
司法書士 お亡くなりになられた被相続人名義の不動産の相続人名義への変更登記手続き(相続登記) を主な業務としています。相続登記に関連して相続人調査や相続財産調査、遺産分割協議書の作成も行います。
協議が終わった分割内容をもとに相続登記を行うことが主となりますので、比較的選択した司法書士による結果の差はすくないことが多いです。
弁護士 遺産分割協議が難航してしまった場合や、相続人同士で争いが起きてしまった場合、その紛争解決のために依頼します。
あくまで依頼主である相続人の財産保全を主目的とするため、円満な財産分割が非常に難しくなってしまいます。
依頼する弁護士により、その結果の差は非常に大きくなる傾向があります。
信託銀行 相続人が直接依頼するといった形ではなく、被相続人が生前中に遺言を作成しているケースにおいて、遺言執行人を信託銀行と定めている場合に登場します。財産の管理、名義変更に関する諸手続きを行ってくれるため、相続人が何もできないといったケースでは費用にみあった効果があるかもしれません。

以上のように、相続にはさまざまな専門家が登場してきます。
相続における適切な対策、対応は、今回発生した相続だけでなく、次に発生する相続、或いは相続人の相続後の生活などにも影響を与えることになります。
相続をただの作業と割りきって進めることも致し方ないことはありますが、残った相続人が今後よりよい形で財産を相続し、活かしていけるか、といった点も考慮して、最適な専門家をアドバイザーにつけていくことが重要です。

マックス総合税理士法人は、相続専門の税理士・行政書士が常駐し、弁護士や土地家屋調査士・不動産鑑定士ともネットワークのある相続専門グループです。

相続に関する税金面や法律面のお悩みを、ひとつの窓口でまとめて対応させていただくことができます。 当サポートネットでは、相続税の申告や不動産の名義変更手続き、遺産分割争いなどのご相談窓口をひとつにまとめさせて頂くことで、お客さまの相続に関するお悩みを共に解決していきたいと考えています。 相続についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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